ルーテル教会について

 ルーテル教会の歴史は、およそ500年もさかのぼります。中世の宗教改革者マルチン・ルターに由来します。キリスト教会は大きく分けて、カトリックとプロテスタントに分かれますが、プロテスタントの草分けがルター派であり、ルーテル教会です。ルーテル教会は、ドイツ、北欧、アメリカと広がり、今ではアジア、アフリカ、中南米にもたくさんのルーテル教会が生まれています。

 日本のルーテル教会は、アメリカのルーテル教会の宣教師や北欧からの宣教師によって生み出されたものです。百年以上の歴史を持ち、関係教会は全国におよそ350箇所にあります。甲府教会は、1953年にアメリカのフィンランド系ルーテル教会から送られた宣教師によって福音の種がまかれました。

 ルーテル教会は教会活動の他に、教育や福祉の分野においても、大きな使命を担ってきました。教育分野では各教会の付属幼稚園、小・中学校、高校、大学を通して教育に貢献しています。また福祉分野では、各地に福祉施設を持ち、社会のニーズに応えてきています。

 すべての活動は、「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」と言われたイエスの福音に基づいています。